2007年04月08日

子供たちに会いたい。

閉ざしていたポストを久しぶりに開けるような気持ちです。
明日は、入園式。
可愛い天使たちの入園する姿を想像するだけで、
胸が「きゅん」とします。
子供たちの健やかな育ちを祈るばかりです。
明後日は、始業式。
子供たちに会いたい。
私に元気と癒しをくれた子供たちに会いたい。
もう一度、子供たちといっぱいじゃれ合いたい。

なつやすみさん、k/kさん、柴舟さん、私の愚痴のはけ口のようなブログをよくお読みくださいました。
そして、広い心で受け止めてくださいました。
心より感謝いたします。
ありがとうございます。
なつやすみさん、k/kさんには、このブログをお仲間へ
お伝えいただきませんようにお願いいたします。
中にはお母様方に対する偏見に近い記述があったり
独善的な考えが記述してあったりします。
また、子供たちとのかかわでの記述の中には、その子が
特定できてしまうような箇所も多々あります。
ただ、子供たちに関する記述から、その子が悪い印象を
抱かれてしまうようなことは無いと信じています。
私の子供たちへの愛情と前向きな子供理解を受け止めて
いただけるものと確信しています。
登場する子供たちは、全て仮名にて記述いたしましたが、
良きにしろ悪しきにしろ、その子が特定されてしまう
ことについては気がかりです。
公にするには、本人およびご家族のお許しが必要です。
皆さんに読んでいただけるようになるのは、いつのことでしよう。

三年間、子供たちと生活を共にすることで、ますます子供たちへの想いが強くなる自分があることに気づかされました。
私が大人として身にまとってきた甲羅のようなものを
打ち砕いてくれました。
私の眠っていた優しさを呼び覚ましてくれました。
それと同時に、「これでいいのか、幼稚園教育」という疑問をますます大きくすることにもなりました。

今は、某小学校の放課後学級の立ち上げのために
頭と身体を使う毎日です。
立ち上げのために必要な、ハード面とソフト面の準備のため
頭がくらくらしてくるこのごろです。

このブログも気まぐれに書くことをお許しいただこうかと思います。
ありがとうございました。







posted by 園長 at 21:53| Comment(43) | TrackBack(7) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

妖怪の国に帰ります。

年度を締めくくる修了式。
「今から、三学期の修了式を始めます。
お辞儀をしましょう。礼。」
の言葉で始まりました。
「何のためにお辞儀をするのだろう」なんて
考えている子もいたかもしれません。
私自身がそう思ってしまうのですから。
「園長先生のお話を聞きましょう」
いよいよ私の出番。
この三月末で転居のため転園する子どもたちを
紹介し、仲間たちと「さようなら」の言葉を
交わさせました。
今年は、年中と年少で8名の子が転園します。
岐阜県、大分県、静岡県、ベルギー、中国へと、
企業戦士たちが全国各地、世界各国に出て行きます。
ご家族の安泰を祈るばかりです。
 
春休みを迎えるためのお話は、何時もの通りです。
お手伝いをすること、交通安全には十分に注意すること。
自転車や一輪車に乗れるようになった子は、
道路への飛び出しにはくれぐれも注意するように
伝えました。
「交通事故で怪我をしたり死んでしまったりしたら、
お父さんやお母さんは、悲しくて生きていくことが
辛くなってしまいます」と話しかけました。

いよいよ子供たちとのお別れのあいさつです。
「皆さん、今日は、園長と皆さんとのお別れの日なのです」
急に何を言い出すのだといった表情で私を見ます。
「実は、園長は、妖怪の国の子供たちが集まる
ビュードロ幼稚園の園長でした。
三年前に、妖怪大王様に、人間の子供たちの
幼稚園の様子を見に行くように命令されたのです。
そこで、この園の園長に変身してきたのです。
妖怪は、人間にも変身できるし、妖怪にもなるのです。
妖怪は、人間たちを守る正義の味方です。
園長は、人間に変身して、みんなと毎日楽しく
遊ぶことができて本当に幸せでした。
今年のお正月に、妖怪大王様から、もう妖怪の
国に帰って来なさいと言われました。
大王様の言うことは、絶対に聞かなければ
ならないのです。」
園長は、気がおかしくなったのではないかと
思っている子もきっといたでしょう。
「知らなかった。知らなかった」
年少の一人がつぶやいています。
誕生会でぴょんぴょん跳ねていた、きょうた君が
突然に「やだよ、やだよ」と言って、立ち上がりました。
私に向かって「あかんべー」の顔。
また半ズボンのすそをまくしあげています。
実に不思議な子です。
どうなるものかと心配しましたが、
担任が上手になだめて座らせてくれました。
「人間の子供たちは、元気いっぱい、そして
優しい子ばかりだったと言う事が分かりました。
園長は、もっともっと人間の子供たちと一緒に
いさせてくださいとお願いしましたが、
やはりお許しが出ませんでした。
皆さんとお別れするのはとっても悲しくて
辛いですが、仕方ありません」
メガネをはずして妖怪の顔になり悲しそうに
子供たちをギョロギョロと見回しました。
私は超ど近眼ですので、子供たちがどんな
表情でいるのかを見定めることはできません。
私のほうを見る子供たちの影と、静けさだけが
伝わってきました。
「妖怪大王様の命令です。
間もなく園長は、妖怪の国のビュードロ幼稚園に
帰らなくてはなりません。
園長は、妖怪の国でも皆さんとの楽しい毎日を忘れません。
園長と仲良くしてくれてありがとう。
皆さんと楽しく遊ぶことができて幸せでした。
皆さん元気でいてください。
さようならは、皆さんのお帰りのときにしましょう。
お父さんやお母さんにも、園長のお話をして
あげてください。
それでは、これでお話を終わりますが、
皆さんの幸せを願って「幸せ太鼓」を打ちます」

おもむろに鉢巻きをしてかまえます。
「・・・幼稚園のお友達の幸せを願って、
 し・あ・わ・せ・だ・い・こ・を・う・ち・ま・しょ・う」
ドンドンドンドンドンドンドン ヤアッ
ドンドンドンドンドンドンドン ヤアッ
ドドンドドンドンドドンドドン ヤアッ
ドドンドドンドンドドンドドン ヤアッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・」
子供たちが、握りこぶしを振り上げて「ヤアッ」と
合いの手を入れてくれます。
太鼓を打ち始めると教師たちが泣き出しました。
私の別れを惜しんでくれました。
最後は、だんだんゆっくりになり子供たちの
「ヤアッ」の合いの手で終わりました。
遊戯室から帰る子供たちは、複雑な思いからか
多くの子たちが小声で「さようなら」を言ってくれました。

お帰りの時間、一人ひとりに「さようなら。元気でね」と
声を掛けて別れました。
年中になると分かるのでしよう。
「園長先生も元気でね」と返してくれます。
「園長先生、妖怪の国へはどのように行くの」
「あのね、夜になるとお使いの人が迎えに
来てくれるんだよ」
かぐや姫のお話のようだななんて思われたかな。

園長の話をすぐにママに始めた子供もいたようです。
ママたちが察したのか、
「園長先生、お替わりになるのですか。おやめに
なるのですか」などと、次々に、その真偽の程を
確かめに来られました。
「そうなんです。妖怪の国のビュードロ幼稚園に
 帰ることになったんです」
子供が傍にいますので、まことしやかに答えました。
それでも、これでやめることになったことは気づかれ
「いろいろお世話になりました」
「園長先生で本当に良かったです」
などと皆さんからお礼の言葉をいただきました。
私が届けていた園だより「そだち」に対しても
色々考えさせられることばかりで参考になったと
多くの方から感想もいただけました。


私の考え方や人柄で、園にきてくださった
けんいち君のお母さんには泣かれてしまいました。
卒園するまではいてほしかったと。
年少の時には、毎日のように職員室に来ては
遊んでいく子でした。
英語を勉強していることを話してくれたことがあります。
「ぞうは英語でなんていうの」
「エレフアント」
「すごいなあ」
「じぁ、キリンは」
「クィリン、クィリン」
実に上手に、英語らしく自慢げに発音?して
くれた姿が昨日のように思い起こされます。

あの子この子と思い出せばきりがありません。
子供たちのことを思うと後ろ髪を引かれる思いです。
子供たちに元気と癒しをたっぷりもらいました。
心から「ありがとう」の気持ちです。
子供たちの健やかな育ちとご家族の幸せを心より
お祈りさせていただきます
夢を見ていた三年間のようです。

このブログ?を支え続けてくれました、
かばくん、原潜さんに心からお礼いたします。
ありがとうございました。
お読みくださっていた方にも心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
今後は、不定期に私の雑感などを載せさせて
いただくつもりですのでよろしくお願いします。
では、お休みなさい。
ハブ ア ナイス ウイークエンド。

posted by 園長 at 21:53| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

幼稚園の選び方

修了式の前日、春休みを前にして
スクールバスに同乗し、親御さんたちに
あいさつをして回りました。
バス停ごとに降りてはあいさつを交わしました。
全バス停に降りてはあいさつをしましたが、
結構な運動になりました。
ママたちの明るい顔が見られてほっとしました。
子供たちもスクールバスに園長が乗るだけでも
喜んでくれます。
「明後日から春休みに入ります。
 春をいっぱい楽しんでください。
 つくしの卵とじなど作ってみてください。
 毎日、お菓子を食べながらテレビづけでは
 いけませんよ」
などと言葉を交わしあいさつを終えました。

本園の近くには川が流れ、田や畑が広がり自然が豊かです。
バスで回ると、いたるところに空き地があり、タンポポや
ホトケノザ、オミナエシなど一面に咲いています。
毎日、散歩したくなります。つくしやわらびが生えます。
よもぎを摘んで、子供と一緒によもぎだんごなどを
作れば、春の香りが一面に漂い、心が豊かになること
間違いなしです。
不精を決め込んで、家の中でごろごろさせていては
子供の心は育ちません。
楽しい春休みを過ごしてくれることを願うばかりです。

長期の休みに入る前には、バスコースの親御さんにも
声をかけて回ることにしています。
始めた時には、ママたちがびっくりしていました。
「園長先生があいさつしに来てくださった」と。
園長は偉い人で、あいさつなどに回ることはないと
思っていたのでしょう。
こんな時こそ、バス通園の子供とお母さんとの
顔を結びつける絶好のチャンスです。
月に一度ぐらいは、園バスに乗ってもいいと
思いつつ、実現しないまま来てしまいました。

ママの明るい顔が・・・・と言いましたが、時には
「うん?」と思うような関係が見られたりもします。
子供とお母さんが対面した瞬間に、
その関係が良く分かります。
いっぱいの笑みで迎える方、すっと身体に子供を寄せる方、
顔と顔を合わせてにっこりする親子、無表情で子供を
迎えられる方など色々な姿か見られます。
そんな姿を見ながら、子供の園での様子を
照らし合わせてしまいます。

たけし君とお母さんの姿が気になりました。
バス停で待つお母さんに声を交わした後、
お母さんが、たけし君に近寄りました。
お母さんがにこにこしながら近寄るのですが、
塀のほうに向いてしまって顔を合わせようとしません。
お母さんとの気持ちの通い合いが感じられません。
たけし君の気になる行動の裏にはきっとご両親との
関係に何かあると思われてなりません。
たけし君のサインに早く気づき、良い関係を
回復されることを祈るばかりです。

転勤でこちらに来られる方から、我が園に
途中入園の問い合わせが時々あります。
「年長の子供ですが、空きは無いでしようか」
などといった聞き合わせの電話です。
空きがない場合は、丁寧にお断りしています。
空きがある場合では、実際に園を見学してから
決めていただくようにしています。
急な転勤で来られる方にとっては、あちらで
断られこちらでも断られ、藁をもつかむ
思いで尋ねられる方も少なくありません。
そんな方にとっては、入れるところなら
どこでもといった思いになるでしよう。

3歳児の入園の場合は、入園説明会や事前の
見学などして決められるようです。
親御さんたちは、どこを見て入園を決断するのでしよう。
施設・設備がよく整っているかを見て
判断される方が多いようです。
外見がきれいで新しいと「良い幼稚園」と
思ってしまうのでしようか。
しかし、いくら箱が良くても中身が良くなければ
入園させるわけにはいきません。
幼稚園の見方についてお教えします。
あくまで私の考えですのであしからず。

○園児たちが元気はつらつで明るい園
園児たちが大人しくて、元気の無い園では、
子供が型にはめられりている傾向が強いようです。
一人ひとりの個性を大切にするよりも、集団に
適応させることを優先させるのです。
色々な子供たちがいて初めて人間関係や
人間理解の基礎が育ちます。
時には、保育室からはみ出している子が
いるぐらいが良いのです。
子供たちが大人しくて元気のない園では、
教師たちが互いに、集団をまとめることを優先し、
子供を枠にはめ、教師や大人の言う事を聞く
「良い子」づくりに情熱を注いでいる園です。
大人の顔色を見ていつまでも「良い子」を
演じる子になっては大変です。
思春期や反抗期にその反動が必ずやって来ます。
○教師集団の年齢バランスがとれている園
若い可愛い先生ばかりの園にも問題があります。
私立幼稚園には、人件費を削減するため、
ベテラン教師が少ない園が多いようです。
子供の健やかな成長には、家庭と園との連携が大切。
子育て経験がある教師がある程度、居てほしいのです。
そうでなくとも、教師経験が豊富で、率直に
子供の問題点を指摘してくれる教師が必要です。
子育てにアドバイスが受けられるような
教師の存在は貴重です。
○教員数の多い園
三歳児の25名を一人の教師が見るのは大変です。
教員数は多ければ多いほどよろしい。
パートの教員でもいいのですが、定員数以上の
教師がいる園が望ましいです。
○明るく表情豊かな教師がそろっている園
教師の表情は大切です。
子供は、担任と毎日付き合うことになります。
明るく生き生きした表情の先生は、子供の心を
活性化し、生きる力を湧かせてくれます。
生きる喜びを感じさせてくれます。
人を好きにさせてくれます。
表情の暗い先生は、心を憂鬱にさせてしまい、
子供のもつエネルギーを沈滞させます。
○緑が多く挑戦できる遊具が揃っている園
都市の中の園では、豊かな緑は期待できませんが、
望むならば、大きな木が一本でもあるといいと思います。
四季を感じられる広葉樹がいいですね。
園には、やたら多くの遊具は必要ないと思います。
木製の砦のような、よじ登ったりぶら下がったり
できる遊具があるといいです。
砂場は広ければ広いほどいいです。
砂子供たちは、砂場での遊びを通して
色々なことを学びます。
砂場が狭いところはいただけません。
○行事が派手過ぎない園
運動会や発表会、作品展などが、派手過ぎない
ほうがいいのです。
派手やかな園は、大人の評判を気にするあまり、
子供をその行事に向けてしゃにむに
取り組ませている園です。
どこかにひずみがあり、偏りがあるはずです。
子供の日々の活動をより大切にした園であるべきです。
子供が、大人の見栄や評判を得るための
見世物になっていては困りものです。
ひとり一人の子供の育ちを大切にし、
じっくりかかわってもらえる園が良いのです。
○遊びの時間が十分に確保されている園
幼稚園は、キンダースクールではありません。
キンダーガーデンです。
遊びこそ子供の命、子供の仕事、子供の学びです。
遊びは、子供の育ちの源です。
けんかして泣いたり、笑ったり、転んで
けがしたりすることが大切です。
そのことが子供をたくましくし優しくするのです。
体験を重視すべきです。
子供は、五感を通して学びます。
保育室ばかりで椅子におとなしく座り、
机でちまちまと活動させることの多い園は、
小学校の先取り教育をしているとしか思えません。
小学校の先取り教育は、「将来この子を・・・」と
期待する親心をそそりますが、子供の育ちに
とっては決してよくありません。
促成栽培では、太い根は育ちません。
○開かれた園
保護者がいつでも気軽に中に入れる園。
気軽に子供のことや園の活動のことなど声を出せる園。
そんな園が好ましい園です。
保護者が中に入ると、子供が気を散らすから
などとの理由で、園に入ることを必要以上に
制限する園は好ましくありません。
保護者を玄関先で門前払いする園は、
力量のある教師がそろっていないところでしょう。

さて、我が園はどんな園だったのでしよう。
私が思い描くような園であったのでしょうか。
私が在園した三年間は、そんな園に近づけようと
努力してきたつもりです。
ではありますが、これまでに築かれてきた伝統?を
短期間で崩すわけにはいきません。
経営者の考えも考慮せざるを得ません。
そんなこんなで、三年間で私が成し得たことは
ほんのわずかでしかありません。
ただ、教師集団の考え方を多少でも変えることが
できたのではないかと自賛しています。
それが、今後の園活動に引き継がれることを望んで
去ることにしています。
いよいよ明日は、子供たちとの別れです。
人生は、出会いと別れの連続。
いい別れをしたいと思っています。

posted by 園長 at 20:59| Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

仲間ができません。

半日保育は、あっという間に降園時間が
来てしまいます。
子供たちにたずねてみました。
「もう帰るの。もっと幼稚園にいたいでしょ。
幼稚園とお家とどちらが良いの」
「幼稚園が良い。幼稚園のほうが楽しい」
多くの子供たちが答えてくれます。
幼稚園を楽しいところと思ってくれています。
家に帰っても仲間がいないし、なにをして遊べば
良いのかも分からないようです。
それに、お稽古に行かなくてはならないのも
憂鬱の原因ではないかと思われます。
地域は、子供たちが外で元気いっぱい遊ぶことが
できる環境でもないようです。
本当に子供にとって住みにくい環境です。

時々、ハンカチが園庭に落ちていることがあります。
「園長先生のですか」
その都度、教師たちが私に声を掛けてきました。
「違うよ。きっとたけし君のだよ」
ほぼ間違いなく当たります。
なぜ私にたずねるのかと言いますと、そのハンカチが
大人のそれも男性が持つようなハンカチなのです。
たけし君は、お父さんのハンカチを持ってくるようです。
きっとたけし君とお父さんは、同じハンカチを
使っているのでしよう。
大人用のハンカチは大きいので、ついポケットから
はみだして落ちてしまうのです。
このことがだんだん教師たちにも分かってきました。
最近は、大人用のハンカチが落ちていた場合は、
たけし君に聞くようになりました。

たけし君以外の子は、お好みのアニメ・キャラクターが
プリントされているものをもってきます。
昔のように、ハンカチは白と決まっていた時代とは違い
子供たちは、色とりどりで白い部分はほとんど無い
ハンカチを持ってきます。
きれいなのか汚れているのか全く分かりません。
小学校一年生が胸に真っ白なハンカチをぶらさげて
入学した時代が、懐かしく思い出されます。
白いハンカチが一番清潔を保てるのですが・・・・・。
はたしてそんな中、たけし君は、お父さんと
同じハンカチを持ってくることに抵抗を
感じていないのでしょうか。
これまで、直接聞いたことはありません。

たけし君は、年少時代ほとんど集団に馴染まなかった
(馴染めなかったのではありません)子です。
最近でも、遠足で、ママの作ってくれたおにぎりを
意図的に落として砂まみれにしまうような子です。
以前、お母さんに、「たけし君には、
まだまだお母さんとのスキンシップが必要です」と
お話したことがあります。
乳飲み子のときから、お母さんの胸に
抱きしめられたことが無いのではと思えてきます。
今では、いつも仲間たちと一緒に三輪車で園庭を
爆走しています。
年中になったことから、私との交流はうんと
少なくなりましたが、私へのかかわりは相変わらず
激しい表現です。
頭から体当たりしてきたり、朝のあいさつでの
握手の手を離さずひっぱってこまらせたりします。
また、帰りは「ちゃちょうなら」と、赤ちゃん
言葉のような発音であいさつしたりもします。
決して情緒的に安定しているとは思えません。
最近は、英語を習い始めたと言う事を聞いています。
たけし君の切実な思いをお母さんが汲み取って
くださることを祈らざるを得ません。

最近、いろいろな子に妖怪の仲間に入るように
説得しています。
これまでに一人も妖怪の仲間に入ると、
言ってくれた子はいません。
間もなく妖怪の世界に帰ろうとする私。
一人も仲間をつくることなく帰れば、
妖怪大王に申し開きができそうにありません。
うまい方法は無いものか。
後、二日しかない今では覚悟しなければなりません。
せめて最後の時には、子供たちに私の
思いを分かってもらって別れたいものです。

posted by 園長 at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

理事会に思う。

春と冬が逆転したようなこのごろ。
卒園式が終ってからは、駆け足がありません。
子供たちは、意外に駆け足が好きなようで
かえってがっかりしているようです。
朝のリズム体操が終ってからは学級ごとの
集団遊びをしています。
円形ドッヂボールや氷鬼、勝って嬉しい花一匁、
アスレチック遊びなど、各担任が一緒に遊んでいました。

先週の木曜日からディズニーランドへ行っていた
けんいち君が久しぶりに登園しました。
最近では、幼稚園を休んで遊びや旅行に出掛ける、
家族が少なくありません。
幼稚園は休んではならないといった考えが
薄らいでいます。
私自身も、幼稚園では体験できないことが体験できるので
あればこだわらなくても良いと思っています。
特に、パパの仕事の都合で園を休んで、家族が遊びに
出掛けたり旅行に行ったりするようです。
時には、ハワイなど海外に遊びに行く家族もあります。
うらやましい限りです。

登園する親子の姿から気になる、さくらこさんがいます。
お母さんがスタスタと先に歩き、後からさくらこさん
下を向きながら遅れまいとついてきます。
園の生活でもあまり明るさが見られません。
私が話し掛けるとにっこりしてくれます。
「土曜日と日曜日には、どこかへ行ってきましたか」
「ううん。どっこもいかなかった」
「じゃあ、何して遊んでいたの」
「おこた入ってテレビ見てた」
「そうか。こたつに入ってテレビ見てたのか」
「ママは、何してたの」
「一緒にお菓子食べながらテレビ見てたよ」
「お菓子をぽりぽり食べながらテレビ見てたんだ」
土曜日、日曜日の記憶が、お菓子を食べながら
テレビを見たことでは寂しい思いがします。
さくらこさんの暗い表情には何かあるのではと
思うのですが、なかなか問題点がつかめません。
子供が暗い顔していると気になります。
何も無ければいいのですが・・・・・・。

さつきくんに妖怪入りを断られました。
「ママに相談してくれた」
「ママだめだって」
「そうか悲しいな。さつきくんには仲間に
 なってもらいたかったのに。
 妖怪は、優しいんだよ。正義の味方なんだ」
「でも、妖怪は弱いからだめ」
そうか、強いものにあこがれてるんだ。
いつも、子供たちにやられている園長妖怪の
仲間にはなれないっていうことのようです。

私立幼稚園の理事会に思うところがあります。
学校法人、いわゆる私学には、
理事会なるものがあります。
理事会が唯一、経営に関する全てを監査する機関。
理事会の構成員については、法的に規制があります。
理事長以下、理事を何人置くべし、親族は
何人までとする、という制限があります。
また、理事長は理事会で選任されるという
条文もあります。
要するに、法人が私物化されないように
するための法的な規制でしょう。
各法人は、そんな法的な制限の中、経営への
問題を指摘されること無く、スムーズに理事会を
済ませるためにいろいろ工夫しています。
A園の理事長がB園の理事になり、B園の理事長が
A園の理事になるなどして、親族以外の理事を
互いに受け持ち会っている園が多いようです。
互いに波風が立たないように審議?が
済まされるようになっています。

理事会では、理事長の選任や事業報告・決算報告、
そして事業計画・予算などが審議?されます。
よほど内紛を抱えている私学は別として、ほとんどが
何の問題も無く終わるのが常のようです。
園によっては、理事会が無事終えられたことへの
お礼?として、理事や関係者を高級料亭に招き、
理事長が他の理事や会計士などへ気遣いをして
回るとのことです。
解散時には、手土産を渡して会は終わります。
これで、我が学園も安泰と安堵するわけです。

企業などにおいては、「株主総会」なる
場において、株主が企業責任者に経営について
注文を出すことは当たり前でしよう。
総会屋などという輩に多額の金を渡して、
総会をシャンシヤンで終えようとする
企業もあるそうでずが・・・・・・。
しかし、昨今では、多くの企業の情報公開が進み、
円満に事が進むようになっているようです。

私学という学校法人では、授業料と補助金
(税金・公金)で経営が行われています。
その理事会に、授業料を支払っている
保護者の代表すら理事会のメンバーとして
位置づけられていません。
保護者は、授業料や補助金が正しく執行されているか
どうかを知る機会が全くないわけです。
政治家の事務所経費ではありませんが、領収書を
含めてきちんと公開してもおかしくないはずです。
園によっては、補助金が1億、2億と出ているの
ですから、行政も監査を厳しくてしかるべきです。
最近の福祉法人における補助金の不正請求や
流用なども行政の怠慢としか言いようがありません。
補助金行政で、役所と法人が馴れ合いに
なっているのではと思われかねません。

各法人は、会計決算や予算書の作成などを専任の
会計士に依頼している場合が多いようです。
過分に会計士を持て成すところには
何かあると思われても仕方がありません。
ともかく学校法人や福祉法人など、補助金が
導入されている組織では、透明性ある経営が
信頼へとつながることを経営者は心すべきです。
先ほどの飲み食い、手土産なども入学金や
授業料などから出されているはずです。
公明正大に経営がなされるのであれば、
そのようなところに金をつかうべきではありません。
すべて子供に還元されてしかるべきです。
私学(学校法人)経営の厳しさは分かりますが、
法人である以上、透明性ある経営が望まれます。
ちと、堅い話になりました。


posted by 園長 at 20:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

間もなくお別れ。

年長が卒園して何となく寂しさを感じます。
年中と年少の子供たちは、兄貴分たちがいなくて
寂しいどころか、かえって伸び伸びしています。
いつもは、年少が三輪車に乗っていると、優しそうに
半分脅しのように「代わってね。いいよね」などと
言われてのっとられてしまいます。
今日はそんな存在もいなくて思う存分
遊ぶことができているようでした。
見ていると、我が園の規模では、このぐらいの
園児数(139名)が理想的だと思われます。

私が赴任してから、教師たちもよく遊ぶようになった
感じがします。
園長が子供と遊ぶ姿を見ては、ぼんやりしておれません。
朝会の後の遊びでは、各学級に工夫が
見られるようになりました。
今日も、クライミングに挑戦させている
年少クラスがありました。

朝の登園に、昨日卒園したばかりの子たちも
妹や弟と一緒にやってきました。
「入っておいでよ」と誘っても、不思議に園内に
入ろうとしません。
在園しているときは、恥かしがるなんてことは全く
無かった子も、声をかけると恥かしがります。
再び幼稚園に入るということに抵抗感があるようです。
「もう幼稚園児ではないんだ」と言わんばかりです。
恥かしそうに玄関先まで来ては帰っていきます。
卒園児たちは、家で何をしているのでしょう。

私もそろそろ卒園の準備にはいらなければなりません。
三年間があっという間に過ぎました。
三年をめどに引き受けた役でしたので、
卒園間じかになりました。
今の年少、年中の子供たちとは、毎日遊んだ仲です。
とても別れが辛く感じられます。
出会いがあれば別れがあるのは世の常。
爽やかに別れようと思っています。
昨日も書き込みましたが、大人と子供とでは、
感じ方が大きく異なるようです。
子供たちは「そうなのか。そうなんだ」ぐらいにしか
思わないかも知れません。

毎日一度は私にからんでくるさつき君がいます。
いつも鼻をたらしているとてもかわいい子です。
ここ数日前から
りよう君、妖怪の仲間に入りなよ」
と誘っていますがなかなか「うん」言いません。
「妖怪の仲間になっていいかってママに聞いてきて。
 ママが「いいよ」っていったら入ってくれる」
「うん。分かった」
昨日のやりとりです。
りょう君、ママは妖怪の仲間に入っていいって言ってた」
「ママが、「だめだよ」って言ってたよ」
「悲しいな。仲間になってくれないんだ」
「園長がママに聞いてみてもいい」
「だめ」
そんなやり取りをしていました。
そして、今日、ママに手を引かれて帰ろうとする
さつき君に「ママに聞いてもいい」とたずねると
困ったような顔をしています。
ママがけげんな顔で「なんですか」と訪ねてきました。
さつき君に妖怪仲間に入ってもらっていいか
ママに聞いておいてって言ってあるんです」
「そうだったのですか。園長妖怪の仲間になるんですね」
ケラケラ楽しそうに笑って受け止めてくれました。
家で相談してくれるでしょうか。
どんな答えが返ってくるのか楽しみです。
本当に素朴でモンチッチのようなかわいい子です。

子供との別れを妖怪でしめようかと思っています。
今日(修了式)を最後に、園長が妖怪の世界に
帰らなくてはならなくなったってのはどうでしょう。
園長が、今日、妖怪の世界に戻って行くそうだと、
パパやママにも伝えてくださいという作戦も
面白いかもしれません。
間もなく園長が子供たちと別れる日がやってきます。
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子供たちの前途に幸せあれ。

卒業式が滞りなく終わりました。
昨日、休んでいた二人も無事参加することが出来ました。
全員がめでたく巣立つことが出来ました。

「園児が入場します」の典礼で、担任に誘導された
子供たちが式場の遊戯室に入りました。
式場に入る瞬間、皆、緊張の面持ちで入りました。
緊張のあまり、腕が身体にくっついてしいます。
ロボットの入場って感じがしてしまいます。

我が子の姿を見た途端、ハンカチを目に当てるママ。
カメラがビデオが一斉に活動開始です。
「君が代斉唱」
「この子たちのために平和が続きますように」
祈りを込めて歌いました。
みんなどんな気持ちで歌ってるのかなあ。
いよいよ卒園証書の授与です。
私のところに、広蓋に乗せられた証書が届けられました。
ひとり一人の名前が読み上げられた子が順に
私の前に来て証書を受け取ります。
「おめでとう」
「ありがとう」
受け取って深々と礼をすることを止めたことで
「お・り・が・と・う」と足元へ声をかけることは
なくなりました。
「おめでとう」「ありがとう」とスムーズに流れました。
子供たちがつぶらな目を私に向けてくれます。
そんな目を見ていると胸が熱くなります。
本当にたくましくなりました。
ひたすら子供たちの目を見つめて全員に証書を授与しました。
また、汚れが洗われたきもちです。

「園長先生のお話」
これは、何年やっても緊張します。
何日もかけて構想をねって文章化するのですが、
日にちが経つと又気持ちが変化してきます。
最終、前日に表装して備えます。
仰々しいようですが、園長になんかことがあった場合は、
副園長なりが代読します。
今日は、その命とも言える?式辞を職員室に
忘れて会場入りしてしまいました。
これまで、一度も書かれたものを見たことがありませんでしたが、手元にないとなると不安になります。
かえって開き直ることが出来、日ごろの話し言葉で
話し掛けることが出来ました。
かえって開き直ることが・・・・なんて言いましたが
話し始めた途端、胸に込み上げるものがあり、
声が震え目頭が熱くなり、つい次の声が出せません。
間でごまかしごまかし平常心を取り戻し
子供に集中できるようになりました。

「・・・前略・・・中略・・・・もし、くじけそうになったら園長が叩いた「幸せ太鼓」思い出してください。
ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ヤーッ
ド ドン ド トン ドン ド ドン ド ドン ヤーッ
きっと力が湧いてきますよ。
これで園長のお話を終わります」
なんとか子供に集中して式辞を終えることが出来ました。

その後、「園児お別れのことば」です。
一年間の行事を順に追って子供たちが
思い出を「よび掛け」として表現しました。
最後は「ぼくたちの幼稚園」の歌で締めくくります。
歌っている子供たちは以外に平静を保っていますが、
担任や保護者の方々が涙々です。
事前に、パパやママ、担任の先生が泣いてても
「あっ。先生が泣いている」なんて思わないで
最後までしっかり歌うようにと言ったことを
覚えているのか、子供の方が冷静に歌っていました。
これは、担任や保護者の思いと子供たちの思いとの間に
少しギャップがあるように思いました。
大人たちは、この卒園の日を迎えて、いろいろな思いが
湧き上がりつい感傷的になってしまいますが、
子供たちは、それほどの思いが無いようです。
小学校へ向けての期待と不安など、次の世界に向けて
気持ちは跳んでいるのではないでしようか。
大人は、いつまでも苦労したことや子供の成長を思って
感傷に浸りますが、子供はそんな大人たちを
けげんな表情で見ているようでした。

最後の送り出しでは、私が赴任して以来
これほどまで多くの方にお礼を言われたことは
ありませんでした。
三年間の私のやってきたことへの保護者の
評価としてありがたく受けました。
今日は、卒園させた担任と数名で打ち上げをしました。
こんな時間になってしまいました。
子供たちの幸せな前途を願って夢の世界に
入りたいと思います。
子供たちに幸せあれ。

posted by 園長 at 00:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

寂しい時代

今日から半日保育です。
朝から、年長の子供たちは、クラス対抗の
ドッヂボール大会をしていました。
開放された気分ではちきれんばかりでした。

せりなさんが卒園を明日にして、竹馬名人になりました。
メダルを首に掛けた姿を見たママが
本人以上に喜んでみえました。
「ありがとうございました」と、それはそれは
うれしそうにお礼を言っていかれました。
それもそのはず。
二週間ほど前に、どうしてもメダルをもらって
卒園したいと言っていますので指導して
やってくださいと、直々に頼まれたのです。
ママが私に指導を願い出た割には、本人が竹馬に
乗る姿が無く、まずだめだろうと思っていました。
ところが、先週からやっと練習をし始め
ついにメダルを手にしたのです。
せりなさんは決して丈夫な子では在りません。
身体も細く背も低い子です。
年少のときはメソメソすることが多い子でした。
そんなせりなさんが竹馬名人になれるとは
夢にも思っていませんでした。
きっと、これで自信がつき、何事にも挑戦する
子になってくれることと思います。
私も、責任が果たせてほっとしています。
おめでとう。せりなさん

こうた君が、外の公園でひざ小僧をすりむいて
「お薬つけてください」とやってきました。
後からママが来て私に言います。
「昨日、こうたが園長先生に怒られたって言ってますが
なにかあったのですか。何を言ってるのかさっぱり分からなくって・・・。」
「そうか、園長先生に怒られたっけかな」
「・・・・・・・」
こうた君は、黙っています。
私には全く心当たりがありません。
「闘いごっこしよってきたとき、「今はだめだよ」って
言われたんじゃないのかな」
無言でうなずきました。
「それは、怒ったんじゃないよ。「今はだめだから、
 後でね」って言うことなんだ」
お母さんも穏やかな方で、園長を信頼してくださって
いるので安心です。
「そうだったのですか」

子供は、園長に遊びを断られただけでも
怒られたなんて思う子がいるんですね。
こんなとき、冷静でない親は、なぜ何もしていない
我が子を叱るのだと抗議するでしょう。
以前に、えらいけんまくで抗議をしたお母さんが居ました。
給食所に残飯を返しに行く途中で、缶をひっくり
返してしまった子の後始末をしているときに、
私の背中に飛び掛ってきた子に「だめ」と注意しました。
なかなか止めないので語調をきつくして
「今何してるか分かるだろ、だめなんだ」と叱りました。
それを子供から聞いたのでしよう。
「何もしていない子を・・・・・」との抗議でした。
かくかくしかじかと説明しましたが、納得しようとしません。
表情を堅くしたまま帰っていかれました。
その方とは後々までぎくしゃくしました。

子供は(大人でも)、自分を守るためにうそを
つくことがあるっていうことが分かっていないのです。
自分を振り返れば分かるはずですが・・・・・。
私の就任当時は、そんなママやパパがいて
困ったこともありました。
幼稚園の園長より子供の言うことを全面的に
鵜呑みにしてしまうパパやママ。
我が子が叱られたことを自分が叱られたごとく
被害者意識をもってしまうパパやママ。
今、小学校や中学校でもそんな保護者に
頭を痛めているようです。

昔は、大人同士もっと信頼し合っていたはずですが・・・・。
いつ頃からこんな寂しいことになってしまったのでしょう。
昔は、「何もしないのに叱られた」なんて親に言ったら
「お前の日ごろの態度が悪いんだろう」とやり返されることが分かっているので、叱られたことはあまり
報告しなかったものですが・・・・。
親に訴えれば、何とかしてくれるという関係が
できてしまうと、子供はうそをついてまで何でも
訴えるようになります。
無論、深刻ないじめを受けているような場合は、
助ける必要があります。
子供の訴えていることの真偽を確かめる事無く一方的に
抗議する親御さんには困ることがあります。
大人が信頼関係を失い、いがみ合うと子供はその隙間を
すいすいと泳ぎまわってしまうことがあります。
そんな中で、子供がどんどん悪くなっていく姿を
これまでに何度も見てきました。
大人同士の信頼が崩れやすい寂しい
時代になったものです。
posted by 園長 at 21:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

幼稚園こそ優秀な教師を。

朝、度々、私を訪ねてくる子が居ます。
年長に転園してきた、あきこさんです。
朝のあいさつの間ごとに話を交わします。
お父さんの出張のこと、前の園でのこと、友達のこと。
「あのね。きのうね。パパとおとうとと三人で
 お風呂に入ったの。
 それでね。とっても面白かった」
「そんなに面白いことがあったの。
 パパがお風呂でおならでもしたの」
「ちがう ちがう。あのね。パパがシヤワーに
 かかっていると、「おしっこがしたくなった」って、
 シャワーにかかりながらおしっこしちゃったんだよ」
「ななな・・・ なんだって。パパがお風呂で
 おしっこしちゃったって。
 「だめっ」て言ってあげたの」
「ううん。言わなかった」
ケロケロ笑いながら話してくれます。
「そしてね、パパが私のほうへおちんちん向けたんだよ」
「そうか。おちんちんを向けてきたんだ。それで、
 おちんちんをぺんぺんしてやったの」
「ううん。しなかったよ。今度したら、しちゃおかな」
「よしっ。ぺんぺんしてやりな」
子供と話をしているとその家庭の様子が良く分かります。
きっと、あきこさんの家庭は、解放的な楽しい家庭でしよう。
我が子が小さいとき、お風呂で私のおちんちんをめずらしそうに触ってみたりしたことがあったことを思い出します。

こんなきわどい話もあります。
「園長先生、ママが赤ちゃんが出来たって」
「そうか。うれしいね」
「うーん。でも、ママ、子供は一人でいいって。
 今日、病院に行くって言ってた」
「○○さんは、赤ちゃんほしいでしょ」
「うん。ほしいよ」
「そうか・・・・・・・」
聞いてはいけなかったような話もあります。
子供は、何でも話してくれます。

若い先生たちを見ていると、色々、問題を感じます。
以前にも触れましたが、語彙が乏しいと言うことです。
子供を誉める時にはいつも「かっこいーい」です。
全部をひっくるめて「かっこいーい」と言って誉めます。
いつも、他に言いようは無いのかと思います。
顔の表情が乏しいことも気になります。
子供とは、言葉以前に表情で心を通わせることが大切。
言葉はあくまで記号。
子供とすれ違うときには、にっこりして目で
親しみを伝える事が大切です。
子供だけではなく、大人同士でも大切なことです。
なかなかできない人が多いようです。
言葉の表情が乏しいのもあげられます。
言葉のもつリズムやイントネーション、テンポなど
話し方が単調です。
顔や身体の表情にあわせた生き生きとした
表現をしてもらいたいものです。
遊びの工夫が乏しいのも問題です。
子供と一緒に新しい遊びを次々に作っていく力がいります。
一年中、ドッヂボールをさせていたり、暴走族のように
三輪車で走り回らせていたりでは、協調性や
コミュニケーション力は育ちません。
子供との対話力も気になります。
「そう。そうだったの」「くやしかったのね」「それはうれしかったね」などと、子供の気持ちを受容することが大切です。
これは、カウンセリングの領域ですが大切なことです。

これらの問題点を考えるにつけ、幼稚園教諭の
免許取得にともなう、履修科目に問題があると思います。
児童心理、幼児教育概論、一般教養など、机上での学びに
偏っているのではと疑問に思います。
遊びの実習、身体表現の実習、演劇の実習、子供の病理、
カウンセリングの実際、障害児の指導、環境と子供の育ち、
言語論など、現場に役立つ学びが欠落しているのでは
ないかと思われてなりません。
幼稚園教諭免許取得のための履修科目を
考え直してもらいたいものです。
せめて4年生大学で、じっくり学び、現場実習を
たっぷりする必要があります。
度々の主張です。
幼稚園にこそ優秀な教師を。
posted by 園長 at 21:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月12日

優しい人は強い人。

今日は、朝から雪がちらつく寒い日になりました。
この冬で一番の寒さではないかと思われます。
子供たちは、雪を見ると気持ちが高揚するようです。
いつもより元気なあいさつになりました。
朝のリズム体操の後、いつもの駆け足。
子供たちは、半ズボン、ミニスカートです。
さすが「子供は風の子」。
みんな元気です。

けん君が、卒園式の練習が終る間際に登園しました。
今日、遅れて登園することは、私が事前にお母さんに
お願いしておいたことです。
卒園前に、けん君と同じ学校へ入学する子たちに
けん君のことをお願いする機会を作りたかったのです。
けん君の性格では、園長が自分の事を仲間に
頼むところに居ることはきっと苦痛であろうと
思っていたからです。
さらに、けん君の病気についても、正しく理解を
させておきたかったからです。

卒園式の練習で、「園長先生のことば」の場で、
けん君の病気のことや仲間としての
かかわり方について話す予定をしていました。
「皆さん、卒園おめでとう」
「ありがとうございました」
みんなそろってお礼のあいさつをさせています。
私は、あまりやらせたくないのですが・・・・。
これも幼稚園文化のうちとがまんしています。

一通りのマニュアルを練習した後、緊張感をもって
話し始めました。
「ここにはけん君がいませんね。
 園長は、けん君が居ないこの時に、
 どうしても話しておきたいことがあるのです」
どうしても話しておきたいこととは、いったい
どんなことなのだろうと、子供たちは、気持ちを
集中させました。
「皆さん、知ってるように、けん君は足がわるですね」
子供たちは、これまでに知らせてもらっていますし、
運動会では助け合ってがんばりました。
今やっている駆け足の時には一週遅れです。
「足のよくないけん君、お別れ遠足ではがんばって
 みんなと同じように歩き通したよね。
 最初の急な階段も心配したけれど、自分の力で
 「どっこいしょ どっこいしょ」と上りました。
 運転手さんが「おんぶしようか」「ランドセルを
 持ってあげようか」と言ってくれたこともぜんぶ
 断って、だいぶ遅れてしまったけれど、自分の力で
 上がりきりました。
 園長は、けん君がみんなと一緒に歩けるのか
 心配していました。
 歩けなかったときには、先回りしてお弁当の
 ところに行こうかとも考えていました。
 でも、けん君はみんなと一緒に歩き通しましたね。
 良くがんばったと思います」
子供たちはうなづいてくれています。
「そのがんばり屋のけん君の足は、今の
 お医者さんたちの力では治す事が出来ないのです。
 そればかりか、だんだん筋肉が堅くなって
 歩けなくなる病気なんです。
 小学校の三年生か四年生ごろには、車いすで
 学校に通わなくてはならなくなりそうです。
 そこで、園長は心配しています。
 他の幼稚園から来て、けん君のことを良く
 知らない子が、けん君をいじめたり
 突き倒したりしないか。
 もし、そんなところを見たら「止めろ」って
 守ってほしいんだ。分かりますか。お願いできますか」
「はい」「分かりました」
みんな決意したように、それぞれが応答してくれました。

その後、なぜ世の中には、けん君のような病気の人や
助けが必要な人が居るのかを話しました。
けん君は、自分で病気になりたくって
 病気になったのではないですよね。
 では、なぜ、けん君のような病気の人や
 助けが必要な人が居るのでしょう。
 それは、人々が優しくなれるように神様が
 私たちのところにそういう人を送られたのだと思います。
 神様のお使いなのです。
 そんな人に、あなたがどうするのかを神様が
 見ているのです。
 この人は、なんて優しい人なんだろう。
 この人は、弱いものいじめをする意地悪な人だな。
 と、一人ひとりを見ておられるのです」
子供たちは、神妙な顔をして聞いてくれていました。
けん君に対しての思いや守っていこうとする
決意をそれぞれにしてくれたのではと思っています。
なんだか神頼みになってしまったようです。

けん君と同じ学校へ行かない人でも、
 いじめられている人を見たら助けてあげてください。
 いじめてる人に「止めなさい」って言うのには
 勇気が必要ですよ。
 弱い人を助けてあげるのにも勇気が必要です。
 優しい人は、勇気のある強い人なんです」
卒園式前の園長式辞になってしまいました。
子供たちは、集中して聞いてくれたようです。
どれほどの子が理解してくれたかは分かりません。
けん君を支えて守ってやろうとする気持ちは
もってもらえたのでは、と思っています。

これで私のお話を終わります。
全員の子供たちが起立して礼をします。
本番でも、「何でも挑戦」「優しい人は強い人」の
二点に絞って短く話すつもりです。

けん君のお母さんには、今日の子供たちへの
メッセージの内容をかいつまんで報告しました。
お母さん、お父さんのご苦労もこれからが大変です。
これからも何かお役に立つことがあればと添えて
話を終えました。
posted by 園長 at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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